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星を掴めるのか推察中の田舎者の記。 通りすがりの拍手の方、どうもありがとう ございます。
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溜めると話の筋がごっちゃになって駄目だと言うのに溜めました。
ので感想は簡略に。
『俺は用心棒』です。

昨日は「網の目の中」。
旅籠で下働きをしている女の夫が、
公家の警備の仕事にありつく。
しかしその男に目を付けた幕府側の役人と、
それに気付いた長州側の武士が、
男を狙い始めた、という話。
…あれ長々書かなくてもあらすじって書けるんじゃ…

夫は女との生活を楽にしたいと思って、
お金のために仕事をしているんだけれど、
幕府や長州にとってはそれよりも思想のほうが大事で、
結局それが絡まり、
夫は長州の武士に女の前で切られてしまいます。

そういやここまで感想書いてて一回も話に出てなかったんですが、
長州側に新太という渡世人がいます。
演じてらっしゃるのは中野誠也さん。
この新太という人は長州への「罪滅ぼし」で、
頼まれれば人を斬る、という仕事をしているのですが、
用心棒の旦那や町人みたく、
倒幕とかの思想はそこにありません。
長州側では随分毛色の違う、柔軟な考えの出来る人で、
この人が女の夫を斬る役目を負いつつも斬らず、
更に話をつける場まで用意したことで、
きれいにまとまるかなー、と、
ちょっとは思ったのです。ちょっとは。ちょっと。
でもまあ、そんなきれいに話はまとまらず、
上記のような結果になるわけです。

酌の仕事は出来ないから下働きをしていた女は、
夫の死後、居酒屋で働きます。
そこに届いた、ある公家が斬られたとの一報。
それは夫が雇われた先の公家でした。
酒に酔った女が大雨の中で無常感に笑うラストが強く残ります。


今日は「月明柳馬場」。
大きな商家の動きを掴むために、
その家に出入りする小唄の師匠に隠密の役目を頼む長州。
小唄の師匠は恋仲である商家の手代にそれを相談し、
どうするかを考えるが、
商家の主が小唄の師匠を自宅離れに住まわせようとすることで、
手代は長州に協力することを密かに決める。
しかしふたりと長州の一党が話し合う家に、
新撰組が駆けつける。

小唄の師匠は病んだ父親の治療をエサに、
長州への協力を求められます。
留守中に良い医者が診ていってくれた、と喜ぶ父に、
娘としては心が揺らぐのだけれど、
一方で果たして隠密の真似事など良いのだろうか、とも思う。
やっぱりここにも思想なんてものはない。
あっという間に巻き込まれていってしまいます。
結局新撰組が乗り込んだ時に、
行灯の明かりが消されて暗闇になって、
ふたりはその中で斬られてしまうのだけれど、
ふたりで暮らす望みを長州に託した手代と、
最期はしっかり手を握ったまま死んだのはかろうじて救いなのかもしれません。
…いやもう、ここまで皆幸せにならないと、
そう思っちゃう。
用心棒の旦那と新太さんが、
乗り込まれた後の室内で斬られた人たちを眺めながら言葉を交わすけど、
腕のある人たちがこのふたりみたく、
もっとフラットな考え方なら幸せになれたのかなあ。
しっかし、お父さんが可哀想なんだよー。
娘が死んだことなんて何も知らないから、
用心棒の旦那が玄関にお金を置いていったその気配を、
娘の帰宅と思って名前を呼ぶのです。
そこがいちばん悲しかった。

今日のはそういや沖田さんがだんだら染めの羽織を着た上で、
刀を構えてましたねえ。
久々の鋭い表情でした。
あと品田さんは居酒屋で料理褒めた後のひとことが多すぎです。吹くぞ。

明日は何か、用心棒の旦那対沖田さん?みたいですね。おおお楽しみ。

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プロフィール
HN:
シリュウ シノブ
性別:
非公開
職業:
足軽(にわか)。
趣味:
読書。音楽(聴くのみ)。等々。
自己紹介:
プロフィール画像は、
かつてのブログペットのけーわくさん。
記念にとっといた回。
しかし台詞はなんじゃこりゃー

どっかにハマるとしばらくそればかり、
ただし若干年相応ではない。
が、本人至って気にせず,
欣ちゃん言うところの
「はじめて聴いた時が新曲!」理論で
マイペースにやっております。
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