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星を掴めるのか推察中の田舎者の記。 通りすがりの拍手の方、どうもありがとう ございます。
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久々に『待っていた用心棒』が見れたんですが、
のっけから品田さんが魚釣り中、しかも1匹も釣れてないとかいう状況。
思わず吹いたぜ…

そんな24話「狙撃者たち」。
いよいよ『待っていた~』も残すところ少なくなってきました。
…いや、続けてすぐ『帰ってきた用心棒』が始まるんだけ…ど…
ともかく冒頭は釣れない釣り人品田さんから始まります。
そして魚を待っている狂犬の旦那。
随分柔和な狂犬の旦那です。
懐かしいなあ、最初見た頃はあのギョロっとした目が迫力だ、
とか言ってたのにすっかり柔らかい印象に…
そのちょっと下流にひとりの初老の男・弥七郎(月形龍之介さん)が、
これまた釣りをしています。
この人はポンポン釣ってます。
焦る品田さん。
弥七郎は「この川ではその釣りの仕掛けじゃ駄目だよ」と、
笑ってアドバイスを送りますが、
品田さんはいつもの「流派によって異なる」。
相変らずです。
結局弥七郎の釣った魚を分けてもらい、
狂犬と品田さんはかわりにお酒を振舞って、
河原で即席の宴会が始まります。
良い気分で「天国、天国」と笑う弥七郎。
娘のおしんがそこに弁当を持って来たりで随分ほのぼのとしています。

一方その頃弥七郎の家には、
鉄砲を箱に入れ大事に抱えた武士の一団がやって来ます。
目的は腕の良い鍛冶職人である弥七郎に鉄砲の直しをさせること。
ここから冒頭の河原のほのぼの宴会をかき消す展開になります。

鉄砲を持ってきた武士のうち、
かつて藩で鉄砲奉行を勤めていた鏑木という男は、
はじめは断っていた弥七郎の、
職人としての意地につけ込み上手いこと鉄砲の直しをさせます。
しかしこの鉄砲は狙撃用。
それを止めようとする弥七郎と弟子の藤吉ですが、
鏑木はおしんを人質に出て行ってしまいます。
村人がその様子を聞きつけ鍬などを手に集まってきますが、
鏑木の持っている鉄砲に撃たれ倒れるものもあり、
なかなか近付けないままなのでした。
自分が鉄砲を直した所為だ、と後を追おうとする弥七郎を、
狂犬の旦那と品田さんが制しつつ、
このふたりは鏑木の後を追います。
結局夜になって見通しのきかなくなった鎮守の森で、
屋敷で起きたことを鏑木に伝えに駆けてきた自分の妻を、
追手と誤解して撃った鏑木が、
気付き駆け寄るところを捨て犬の旦那に斬られ、
こっそり近づいてきていた藤吉は無事におしんと再会するのでした。

ああ良かった、皆無事だ…と見終わろうとはしていたのですが、
弥七郎はやはり自分の責任であると思い、
もう川に釣りをすることも無く、
「天国」という言葉を発することも無く、
ただ家の座敷でひとり、俯きながら座っているのでした。
これがねえ。
直接に人を撃ったのは鏑木なんだけど、
用途を予め教えずに直させたのも鏑木なんだけど、
だから弥七郎は悪くないんだよ、って見ている側は思うのですが、
当事者にしてみれば、
「自分が関わったもので人の命が失われた」というのが、
ものすごく重い事実なんだろうなあ。
ええい鏑木が尋ねてきて悪知恵働かすから悪いんだー!
と思いつつ、
その間接的な関わり方をした人間の心情を突きつけられた気分でもあります。
これは重い事実を抱えたままで生きることの方が辛いんじゃないか。
少なくとも鏑木達は初めから、
狙撃の為の鉄砲を準備してたわけだから。
何かこの温度差みたいなのは、
今の時代にも漂っているもんなんじゃないのかなあ、
と今唐突に思いました。


…ところでそんな話の後になんですが、
この話、待ちぼうけくらわされてる捨て犬の旦那を見て、
一瞬本気でそこしか出番が無いんじゃ…!と心配しましたすいませんでした。
そんなわけないよね!そりゃそうだよね!

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プロフィール
HN:
シリュウ シノブ
性別:
非公開
職業:
足軽(にわか)。
趣味:
読書。音楽(聴くのみ)。等々。
自己紹介:
プロフィール画像は、
かつてのブログペットのけーわくさん。
記念にとっといた回。
しかし台詞はなんじゃこりゃー

どっかにハマるとしばらくそればかり、
ただし若干年相応ではない。
が、本人至って気にせず,
欣ちゃん言うところの
「はじめて聴いた時が新曲!」理論で
マイペースにやっております。
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