忍者ブログ
星を掴めるのか推察中の田舎者の記。 通りすがりの拍手の方、どうもありがとう ございます。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

本日『横浜トリエンナーレ2005 ドキュメントブック』を入手、
ひじょーうに喜んでおります!開いて写真を見た瞬間にグッと来た!

んですが、その前に感想を書こう書こう、と思ってた本をば。
堀切和雄『娘よ、ゆっくり大きくなりなさい――ミトコンドリア病の子と生きる』
2006 集英社新書


「東京新聞」の夕刊で連載されていたものを一冊にまとめた本で、
ちょうど連載時に関東で学生をしていたので、
目を通してました。
そんで本にまとまる、てんで出たら買おう、と思って今に至る。

以下に思ったことなど。


この本の中心にいるのは、
著者である堀切さんのお子さんで、響ちゃんという女の子。
響ちゃんのことと、
ご両親、そして周囲の人たちの関わりが綴られています。
響ちゃんはミトコンドリア病という病気で、
この病気に関しては現在の医学では、
百パーセントの治癒は不可能とのこと。

新聞の連載を読んでいた時は、
新聞てこともあってひとつひとつを区切って読んでた感じなのですが、
今回改めて読んで思ったことが、
自分が親になった時に、子供にこんなにも愛情を注げるんだろうか、
ということでした。
まだ自分が「親になる」てことに対して、
何も考えてないからそう思うのかも知れませんが。

愛情の注ぎ方、て言っても、
それは様々にあるんだとは思いますが、
堀切さんご夫妻は響ちゃんに対してまっすぐ向き合っていて、
その姿勢が何だかすごいのだ、と感じたのです。
娘さんが難病、ということは、
不安でもあるということは本文中にも書いてあるんですが、
それでもまっすぐで、
日々の何事も逃そうとせずにいるてのは、
愛情が深いからではないか、と思ったのです。

ということを考えつつ、
もうひとつ思い出したことがあって、
短大時代にスーパーの前にいた焼き鳥屋さんのおいちゃんが言った言葉で、
「出来ることに時間が掛かるか、そうじゃないかの違いで、
 皆同じ空気を吸っている。」
ということなのですが。
それを例えば議員さんや何処かの社長さんじゃなくて、
焼き鳥屋のおいちゃんが言った、というのが印象に残っていてですね。
多分そういうのって口でいう分にはきっと誰だって言えるんだろうけれど、
それが特別なシチュエーションじゃなくて、
ホントに焼き鳥を焼いてる時に、
たまたま話の流れでそういうことを言える、てのは、
本当に何かしらの実感があってだと思ったのです。

この本を読んでいると、
響ちゃんの周囲の環境てのは、
まさに出来ることに掛かる時間に大きな差ができたりもしていて。
でも手伝ってもらえば出来ることだって多いし、
周囲の先生やご両親が、
「これなら危険もなく出来るんじゃないか」ということを考えていて、
響ちゃんはそうやって生活の中に確実に存在しているんだなあ、
というのが、
実際からいけばほんの僅かかも知れませんが、
見えたような気がしました。

だから、何かきっと、
ひとりなら不安なことが多くても、
周りの人達が一緒に時間を過ごしてたら、
きっと良いんじゃないだろうか、と思ったのです。

いや、この本を通して、
久々にたくさんのことを真面目に考えたような気がします。
そういう本です。

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
07 2017/08 09
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
シリュウ シノブ
性別:
非公開
職業:
足軽(にわか)。
趣味:
読書。音楽(聴くのみ)。等々。
自己紹介:
プロフィール画像は、
かつてのブログペットのけーわくさん。
記念にとっといた回。
しかし台詞はなんじゃこりゃー

どっかにハマるとしばらくそればかり、
ただし若干年相応ではない。
が、本人至って気にせず,
欣ちゃん言うところの
「はじめて聴いた時が新曲!」理論で
マイペースにやっております。
最新トラックバック
ブログ内検索
バーコード
アクセス解析
カウンター
忍者ブログ [PR]