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星を掴めるのか推察中の田舎者の記。 通りすがりの拍手の方、どうもありがとう ございます。
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何かこう、書きたいことはたくさんあるんですが、
まずは昨日でヨコハマトリエンナーレ2011が閉幕だったのですよ、
という話に。
ヨコトリには先月行ってきました!
で、横浜美術館の入口のハムで「何か来て良かった!」と思いました。
あれは目をひいた…

2005年・2008年と行ってますが、
今回は主会場が美術館ということで、
行く前はどんな感じなのかなー、と思ってましたが、
行ってみるとすごく面白かったです。
美術館の造りも相まって足を踏み入れただけで「楽しいな!」てな感じでした。
あと作品の幅が広いなあ、とも。
前2回に比べると絵画作品の割合が高いような気がしたのですが、
気の所為だったのかなー?
でもそんな印象を持ったので、
いろんな形の作品を見ることができてすごく楽しかったのです。
ぽん、と一角に出来てた妖怪コレクションとか「なんだー!」と思って、
まじまじと見てしまいました…

もうちょっと踏み込んだ感想は後ほどこの記事に付け足します。
とりあえず個人的にはとても満足な今年のヨコトリでした!


ということでヨコトリ行ってから早3ヶ月な2012年1月25日。
今更感想を付け加えたところで…な感がたっぷり漂っておりますが、
思い出としてそっと付け加えます。

行った会場は都合により、
横浜美術館と横浜創造都市センターの2箇所なので、
今回の全作品を見るには至らなかったということをあらかじめ。
そして以下敬称略での感想です。

で。
駅から横浜美術館に至る道は開発中でフェンスなんかもびっしりで、
ビルも多くて、なまさに都会なわけなのですが、
美術館の前まで来ると、
ウーゴ・ロンディーネ『月の出、東』という立体作品が、
ずらりと並んでいました。
顔だけがどーん、と全部で12体あったようですが(ガイドブック参照)、
その1体1体が全て違う表情に作られています。
にこー、っとしてたり口をちょっとすぼめてたり、というような感じ。
屋外作品なので来場者に混じって、
散歩に来たお子さんたちがその周りで遊んでたりする光景もありつつ、
チケット買って入口そばの作品に目を奪われます。
それが上述のハムなんですが、
島袋道浩『ハムはできるか?:復興と発酵』という作品です。
やーもう。
最初四角い籠の中をしげしげ見ている人を遠目に見て「なんだ」と思い、
よく見たら「…ウィンナー?」となって思わず近づいたらその通りで。
あれは…何か汁がしたたってたんですが、
果たして本当にハムになったんだろうか…

館内ロビーに入るとすぐに尹秀珍『ワン・センテンス』がありました。
これは館内全部回ってから最後に見たんですが、
ぐるぐる回るコースに沿ってテーブルがついてて、
その上に色とりどりの布で出来た円が置いてあります。
色も別々、大きさもまちまちで、
初めは何だろうー、と思って見てました。
で、それらの円とセットになってる銀の円には、
中国語で何やら書いてあるんですが、
見てるとどうもTシャツとかの字は拾えまして。
つまり服を分解して巻き取った円だったわけです。
ヨコトリカタログを見ると「上着から下着、靴下まで、
あるひとりの人の着衣をほどき」とあるので色も大きさも全部違うのでした。

オレリアン・フロマン『ポケットの劇場』で手品の映像作品を見る隣で、
ジェイムス・リー・バイヤース『Five Points Make a Man』という、
パフォーマンス作品を見ます。
どっちも暗幕を張った暗い部屋での作品なんですが、
前者が音楽も流れる中の作品なのに対し、
ちょっと隣の部屋に行くだけで、
衣擦れの音すらしないような静謐なパフォーマンスが行われている、
ってのが何とも不思議な感覚でした。

そっから更に隣に行くと今度は床一面にキラキラしたものが。
ウィルフレド・プリエト『One』という作品です。
作品解説に「2800万個のイミテーションのダイヤの中に1粒本物が」
なんて書いてあってビックリしました。
それだけの中に1つ本物があったとして見分けはつくのか、
そもそも本当に入っているのか、というところが、
見る側に委ねられているんだそうです。
これはちょっとビックリした後にじわじわ面白いなー、と感じました。
本物があって調べればその価値は当然あるんだけれど、
でもこんなに多くの似たものに紛れちゃうと一瞬でわかんない、てことは、
価値は結局付随してる概念だけなんじゃないのかなー。
したらそこまで振り回されるもんでもないのかなー。などと。
そんな作品の同じ部屋には冨井大裕『ゴールドフィンガー』という、
壁に四角くなるように大量の画鋲を刺した作品もあるのでした。
キラキラしていた…
全面が均一な角度で刺さってるわけでないからこその、
キラキラ具合の違いも見えてこれも面白かったです。
とにかく床も壁もキラキラしまくっている部屋だった…

隣の部屋にはトビアス・レーベルガー『他者』という作品、
淵の青い大小さまざまな電球が天井から吊るされていて、
点灯しているものも消灯しているものもありました。
これがネットを通して横浜市内の子どもたちの家の自室と繋がっているそうで、
こっちの電球がついてる→子どもの部屋の電気は消えてる
こっちの電球が消えてる→子どもの部屋の電気はついてる
という仕組みなんだそうです。
「ここの子は風邪なのかなー、それとも休校日なのかなー」
と思いを馳せつつ電球を見上げておりました。

石田徹也作品は今回直に見ることができて良かったなあ、と思います。
そもそも数年前にえねちけさんの新日曜美術館で見ておおお、となって、
今回のヨコトリ参加作家の中に名前を見て以来ちょっとドキドキしてたのです。
『捜索』『屋上へ逃げる人』と展示してあったんでしたかね?
列車のジオラマや階段の中に埋没して身動きの取れない人間が、
丁寧な描かれ方をしている分余計に圧を感じて見入ってしまいました。
近くに横尾忠則『黒いY字路』のシリーズもあって、
その一帯に展示されていた絵画の力をひしひしと受け取ったような気持ちでした。

そういや横浜美術館内で面白いなー、と思った一角が、
湯本豪一コレクションでした。
妖怪に関するコレクションを展示してあったんですが、
絵画から映画のポスターから果てはパチンコ台まで!という幅の広さ。
日本の妖怪っておっかない、ってだけの使われ方をしないよねー、
などと改めて認識しました。
いやでも美術館にパチンコ台ってのはミスマッチ感があって、
それが良いなあ、なんて…

荒木経惟(アラーキー)作品は、
それこそアラーキーて名前を聞いたことがあるし、
新聞でも写真付コラム欄を読んだことあるし、という人ではいたのですが、
『古希ノ写真』や『センチメンタルな旅 春の旅』といった一連の作品で、
知っている一面はほんの一面でしかないんだなあ、と思ったわけです。
…何て言ったら良いんですかねー。
寂しさとかかなしみがそこに確かにあって、
それが言葉でも音でもなく写真=視覚ひとつで感じてしまったので、
余計にそういった感情を呼び起こされたような。
とにかくたまらない気持ちになったのです。


そんな感じでヨコトリだったわけです。
挙げたのは一部でしたが素直に楽しみました。
今回のテーマが『OUR MAGIC HOUR~世界はどこまで知ることができるか?』
だったんですが、
何かしらの形を与えられて受け取ることができる世界の断片に、
今度はこっちで感じたものを乗せると、
世界の裾野って広がっていくんでないのかなー、と思ったりなどしています。
こっちが思うことが作者の意図でないならば余計にそうなんじゃないか、と。
その分伸びたり縮んだりする世界の端っこなんでしょうけど、
それこそが面白いんじゃないかなあ、
というのが去年の芸術の秋だったのでした。


いやもうホント面白かったヨコトリ無事に行けて良かった!

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プロフィール
HN:
シリュウ シノブ
性別:
非公開
職業:
足軽(にわか)。
趣味:
読書。音楽(聴くのみ)。等々。
自己紹介:
プロフィール画像は、
かつてのブログペットのけーわくさん。
記念にとっといた回。
しかし台詞はなんじゃこりゃー

どっかにハマるとしばらくそればかり、
ただし若干年相応ではない。
が、本人至って気にせず,
欣ちゃん言うところの
「はじめて聴いた時が新曲!」理論で
マイペースにやっております。
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