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星を掴めるのか推察中の田舎者の記。 通りすがりの拍手の方、どうもありがとう ございます。
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『待っていた用心棒』の話です。
話の筋が微妙に飛んだりしているけれど、
そんな細かい話なんか誰も必要としてないだろう…
と思ってみる。
「何だと!」という方、いらっしゃいましたらすいません…

3話「吹きだまりの月」。
武士をやめ、長屋で職人として働く男とその娘。
ある日武士の頃の同僚が長屋を尋ねたことで、
この父娘は事件に巻き込まれる。

男が同僚に呼ばれ出向いた先の小料理屋で、
隣の座敷にいる野良犬の旦那。
聞こえてくる話をそれとはなしに聞いています。
男は同僚の依頼をはねつけ、それが元で斬られて死んでしまいます。

品田さんはふらりと入った居酒屋で、
顔なじみの職人連中と出会い、一緒に酒を飲み始めます。
が、そこに男が殺されたという話が飛び込み、
職人衆は確認に番屋へ大急ぎで向かいます。

男は斬られた時に竹光を持っていたことで、
武士としての体面を保つ為に番屋では調査をしないでおく、
ということになります。
しかし娘と、父娘と同じ長屋に住む職人、
そして品田さんと、
小料理屋に入ってからは野良犬の旦那が加わって、
下手人のひとりを討ちます。
この時品田さんが竹光を借りて腰にさしているのだけれど、
お腰のものがある品田さんてば見慣れない…!
ただこの後、
品田さんの竹光を置いていく処置の仕方はかっこ良かったです。
「武士の体面」つーのを逆手に取った「技あり」のシーン。

この後もうひとりの下手人が長屋を襲い、
また武家屋敷出入のごろつきまとめ役が玄妙館を襲うのですが、
長屋は野良犬の旦那が、
玄妙館は何故かここにいた捨て犬・狂犬が片付けます。
しかし…ホントに何故玄妙館に二人が…
宿として提供したのか品田さん。

野良犬の旦那が、
殺された男こそが本当の武士だと考えている、というくだりと、
それをじっと聞いている娘のシーンが好きだなあ。
ちょっと前に娘が、
「職人で良い、と言ったのに武士の格好をして行ったおとうさんが悪いのです」
という言葉を言うシーンがあったのですが、
この野良犬の旦那の言葉で、
ほんの少し、娘の心が晴れたんだろうなあ、と思って見てしまいました。
良いシーンでした。


4話「暗殺」。
ある旗本が暗殺される話。
暗殺の理由は「主義主張」のため。
そこに旗本屋敷で働く女中と、
その女中の幼馴染の職人が巻き込まれる。

暗殺現場を見ていた職人はあわやのところで狂犬に助けられます。
しかしあれですね、
狂犬の旦那は目がギョロっとしてて迫力がある。
江戸の地理に不案内な旦那は、
職人が帰る方角が一緒だと判って連れ立って両国へ。
そして普通に玄妙館道場に入っていく狂犬。
すっかり住みついてんじゃん…!!と思わず突っ込んでしまいそうに。
道場には品田さん。
台所で干物を1枚発見して焼いているところですが、
「少々かび臭い」と言いながら焼いてます。
…焼いて食えるもんなんだろうか…

親方のところに帰った職人は、
事の顛末を親方夫婦に話しますが、
そこに追手がやってきます。
大丈夫だから、と職人を裏から逃がしてあげる夫婦が優しい&男前。
江戸っ子ですのう…
職人は裏口から玄妙館へ。
玄妙館で品田さんに顛末を話すと、
今度は玄妙館にも追手が。
しかし慌てず騒がず台所で火をおこして待っていろ、と言う品田さん。
やってきた追手はひとり、
それもあわよくば事件について丸め込もうとしますが、
狂犬と品田さんは突っぱねます。
その上道場の床板を心配する品田さん。いい性格です。

野良犬の旦那は殺された旗本の用心棒を頼まれていましたが、
旗本が殺された今、
黒幕の秘密を知るもうひとりを守るために旗本屋敷に現れます。
そのもうひとりは旗本の身の回りを世話していた女中の娘。
娘は黒幕の名を野良犬の旦那に告げます。
直後命を狙われますが野良犬の旦那に返り討ち。

捨て犬は玄妙館へ乗り込む男達に用心棒として雇われますが、
金額が見合わない、と匕首で自分の腕を見せ、
その上玄妙館であっさり仕事を破棄します。
捨て犬の旦那もいい性格ですよねえ…
でもドライなんだけど笑うとちゃんと好青年。

無事事件が片付いた、と思っていた面々でしたが、
職人を逃がした親方夫婦は既に殺されていて、
その亡骸にすがって涙を流す職人の下に、
旗本屋敷から女中の娘がやってきます。
娘も旗本が死んだことを伝え、
ふたりその場で泣き崩れるのでした。

一方屋敷で娘をいびっていた女中頭がいたのですが、
家が断絶したことで町で飲んだくれた生活を送っていました。
この女中頭は本当は旗本の妻になれるはずだったのに、
新しく入った娘に結局邪魔をされたかたちになったと、
酒を飲みながら客に話します。
最初この人が娘をいびるシーンを見ていて、
何かやな感じだ!お局様だ!!と思って見ていたのだけれど、
単にそういう性格じゃなくて事情があったからなのだなあ、と、
人の感情の機微とかそういったものを見せ付けられたラストシーンでした。


個人的には「天地正大流玄妙館シリーズ」の2本でした。
次の回もまだ江戸にいるらしいよ…!また出るのかな道場。
しかしやれ化け物道場だの何だのとすごい言われようの道場…

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プロフィール
HN:
シリュウ シノブ
性別:
非公開
職業:
足軽(にわか)。
趣味:
読書。音楽(聴くのみ)。等々。
自己紹介:
プロフィール画像は、
かつてのブログペットのけーわくさん。
記念にとっといた回。
しかし台詞はなんじゃこりゃー

どっかにハマるとしばらくそればかり、
ただし若干年相応ではない。
が、本人至って気にせず,
欣ちゃん言うところの
「はじめて聴いた時が新曲!」理論で
マイペースにやっております。
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